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1999/01/15 in 真壁トライアルランド

やはり、なんでもそーですけど基本は大切ですよ
ということで、オフロードライディングスクールです

今回は、正しいスタンディングフォームをお勉強しました。林道を走っていて段差や穴ボコを通過するとき、ほとんどの人はシートから腰を浮かしショックをモロに受けないような動作をすると思います。しかしそのとき、多くの人はフロントアップ気味な姿勢。いいかえればリヤ荷重状態でギャップを越えようとしています。そうすると、リヤタイヤがギャップを越えたときにリヤタイヤが大きく跳ね上げられバイクがあばれてしまうのですネ。
そこで今回のテーマは、バイクのサスへ前後均等に荷重をかけ、マシンの挙動を安定させる方法を伝授しました。

その内容は、

ニーグリップするな! クルブシグリップもするな!
ヒザでショックを吸収するな! 背筋を伸ばせ! 

と、みなさんが今まで一所懸命オフロードバイクを乗りこなそうと努力してきたコトの正反対のことばかりだったと思います。
そう、オートバイというのは、人間の本能で乗ってはいけない乗り物だったのですヨ。だからこそ奥が深いんですネ。よくツ−リングに行ってくると、腰やヒザが痛くなるとか言う方がいますけど、それはバイクの乗り方が間違っているからです!

さあ、正しいライディングフォームで健康になりましょう!!!

 


登りです。カカトが下がってしまっています。これではステップにしっかりと荷重がかかりません。また、股関節の曲がりが少ないこのフォームでは、マシンの姿勢変化にライダーが対応できません。結果的にヒザでショックを吸収するしかなくなってしまいます。足首、ヒザ、股関節を固定し、路面から受けるショックをマシンのサスペンションで全て吸収させるイメージを持ってください。

ガレ場の下りです。小池さんの場合、ヒザの位置が後にさがらず、ステップからではなく、上体でリヤに荷重をかけてしまっています。
このフォームではマシンのちょっとした挙動でライダーの体重がマシンの姿勢に影響を与えてしまいピッチィングが出てしまいます。さすがキャリアのある小池さんらしく、ハンドルはとてもきれいに握っています。あとはヒザを後ろにしっかりと移動し、股関節をもっと深く曲げ、ステップに荷重がかかるフォームを心がけてください。

 


今回オフロード初体験の五味さんです。上体の移動が遅れてしまっていますが、カカトも下がらず、背筋も伸び非常にきれいなフォームが出来ています。あとは経験値をつんで精進してください。
これからが非常に楽しみです。

 


だいたい良い感じです。もう少しヒザを前に移動し、カカトを上げてみてください。そして股関節を大きく曲げハンドルと腰との距離を大きくとり、身体の移動出来る幅を増やしてみてください。

前後均等に荷重をかける意識が見られます。スバラシイ!
股関節をもっと曲げハンドルと腰との距離を大きくとり、身体の移動出来る幅を増やせば、OKです。

左の片倉さんの写真とほぼ同じ場所での正木さんのフォーム。下りのガレ場です。下りのフォームへ移行されていません。その結果ハンドルに荷重がかかってしまっています。フォームはきれいにつくられていますので、常に前後均等に荷重をかける意識を忘れないでください。

 


いい感じです。深く股関節を曲げて路面変化に対応できるように重心位置を下げてみてください。上体が起きていると路面変化によりライダーの体重がサスに単発的にかかってしまい前後均等に荷重がかからなくなりピッチングを誘発してしまいます。

登り(または加速)に対応するために身体が前に寄っているのはいいのですが、股関節の角度が浅く、これではリヤタイヤにトラクションがかかりません。股関節をもっと深く曲げ、ハンドルと腰の間隔を大きくとるようにしてください

 


ん〜素晴らしい!
とても強固なフォームです。

 


フォームは作れるのですが、実走行内において荷重がかかる感じがなかなか掴めないようでした。
このような場合、たとえば目吹橋(ああ、ローカルな…知らない方ゴメンナサイ!)、のところにあるコンクリ舗装された法面を、登ったり下ったりしてみください。登るときはハンドルに掴まらないように、下りでは途中で前後ブレーキをかけてみてください。
この練習をすればステップに荷重がかかるのを実感できると思います。

 

荷重をしっかりとかけています。右の写真は上体が遅れハンドルにしがみついてリヤ荷重になっています。
動作を先行させるイメージを忘れずに。
あと多くの方の傾向ですが、どうしても股関節から曲げる角度が浅いですネ。ハンドルと腰の間隔を大きくとるようにしてください。

 


数々のエンデューロで輝かしい戦歴を誇る千葉(夫)さんです。しっかりと固定された強固なフォームは完成されています。さらにトライアル的テクニックを加味したテクはさすがです。

 


古澤さんのコメントです。

この間教えていただいた内容、先日林道で試してみましたが、「いや〜、良いわあ。」いままでガレ場でマシンを押さえ込むのに苦労していたのですが、労せずクリアする事ができました。
ヒルクライムやステアはまだ無理ですけど(笑)

 


結構急な下りです。ヒジが伸びきってしまってヒザが後ろに移行出来なくなっています。もっと、股関節を深く曲げる意識を持ってください。

前後サスに均等に荷重をかける意識は感じられます。が左の写真と同じで股関節の角度が浅いです。
背中が地面と平行になるくらいの意識を持って見て下さい。

 

燻し銀の白根さんです。それぞれのセクションでその都度フォームを変えつつ骨格を固定する独特の乗り方です。上の写真はヒザをいれフロントに荷重し、フロントアップをしようとするところだと思われます。
肩の力の抜けた非常にきれいな乗り方ですが、右の写真のように前輪に荷重がかかったり、登りの前に一瞬リヤ荷重するアクションをしないようにすると、さらによろしいんじゃないでしょうか。

 


いいですネ。あともう少しヒザを伸ばし、頭の位置を低くすると、楽にマシンをコントロールできますヨ。

女性の場合、どうしても筋力が弱いですから基本フォームが崩れないよう特に注意してください。
そして体重移動が遅れないようにしてください。

 

ということで、総評

ちょっとガレ場の登りはむずかしかったですね。
ガレ場の下りはほとんどの方が安定して下れるようになったと思います。
気になったところといえば、
もっと股関節を深く曲げ、腰とハンドルとの間隔をもっととるようにしてください。
それと、カカトが下がらないようにすること。

この二点をみなさんもう一度各自チェックしてみてください。

ではみなさん、これからもしっかり精進し、
バイクを上手にそしてきれいに乗れるようになってください!

Special thanks to オミ名人

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