1999/03/21第2回とらとらライディングスクール

え〜、ライダーには2種類の人がいます
上手な人と、上手じゃない人です
一体何が違うのでしょうか?
オートバイを意のままに操るためには

1.その人が持って生まれたセンス(ありゃ、コレはもうショウガナイ)

2.経験これが一番大切でしょう。でも当たり前ですが時間がかかります)

3.テクニックこれは本人の努力次第で身につけることができます)

の三つが必要だといわれています

まあ、経験が一番大きい要素でしょうネ。
いろんな経験を積むなかでテクニックを身につけ、だんだんライディングが上手になっていくわけです。

で、人間というものは貪欲なもので、どうせ乗るならはやく上手になりたい!と思うライダーもでてきます。そういうライダーは、ライテク本をむさぼり読み、ライディングスクールを受けまくるわけです。

そうすると、そのライダーは当然早く上達します。
先人の経験を自分の経験に
置きかえることができるのですから。まあ、あらゆることがらに言えるんでしょうけど、こうして人類文明は進化してきたわけです。そのとき大切なことは、ライテク本やライディングスクールで伝授されたテクニック(先人の経験)をもう一度自分の経験として消化し直すことです。
今回のスクールで私は
「ニーグリップはしないように」とみなさんに教えましたが、私も全然ニーグリップしないわけではありません。テクニックは手段であり、テクニックをマスターすること自体が目的ではありません。それは、あくまでもマシンを自分の意のままに操つるために必要な手段なのです。

はい! ということで、きょうの説教部屋行きは石川(妹)さんです!

 

 


カカトが上がり、加速のGはステップに抜けておりいい感じです。が、骨盤の角度が浅くハンドルと腰の位置が近過ぎます。この状態でギャップを通過すると、そのショックに対応できません。


マシンを先に行かせています。非常にきれいなフォームの移行です。左の写真の姿勢から、ヒジを伸ばし、カカト、ヒザそして骨盤の角度がかわらずいい感じです。が!


減速の態勢に移行しようとすると骨盤の角度がもともと浅かったので腕の余裕がなくヒジが伸びきってしまい、腰を後ろへ引けず、ヒザを曲げてしまっています。これで強いブレーキングをすると、体重が前輪にかかってしまいます。

だいたい初めてスクールをうける方はこうなっちゃいます。
ヒザを前には移動できるのですが、減速のフォームでヒザを後ろに移動できずヒザを曲げてしまします。こうなると減速Gが前輪にかかってしまい強いブレーキングができません。
また、どうしても股関節を強く曲げられないので、マシンの上下の挙動を、ライダーが前後に逃がせなくなりマシンにライダーの体重が加算されマシンの挙動が増幅されてしまいます。

受講2回目の五味さんと古澤さんのフォームを見てください

ステップの位置よりひざが後退し、しっかりと減速Gがステップに抜けているのが分かります。

と、みなさんのフォームを骨盤の角度、ヒザの位置と角度
注意して見てください

ということで、今回のおさらい

  1. 常に前後輪に均等の荷重をかける意識をもつこと。
  2. マシンとライダーの挙動を切り離すこと。
  3. そのためにカカト、ヒザ、股関節を固定した強固なフォームを作ってください。
  4. そうすると、マシンの挙動が安定し、楽に速く安全にマシンをライディングできるようになります!

じっくり時間をかけてやってみてください。
ポイントは胸がバーパッドにあたるくらい深く骨盤を曲げ
ハンドルと腰の間隔を充分とることです!

 

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