ひょんなことから、菜の花トライアルにでることになりました。
ツーリングトライアルとは、数人のグループで登山道とか沢とかそんな所を走りながら、その途中にあるセクションをグループごとに採点しあっていく競技です。

それで毎週のように真壁トライアルランドに通っていると、オミ名人より悪魔の誘いが…。
「菜の花トライアル」ほのぼのした楽しそうなネーミングにだまされて私はエントリーしちゃったんです。
でその後いろいろ聞いてみると、相当激辛のツートラらしいことが…。

とりあえず、オミ名人から2冊のトライアルの本（そのうちの一冊はなんと「トライアル極限テクニック」おいおい！）を借りてお勉強。そして休みの日は真壁とか近所の河原で特訓の日々が約一ヶ月つづきました。

ああ〜しかし普段勢いだけでバイクに乗っているわたしにはトライアルはむずかしすぎる！　まだ遊びでへらへらやってる時はおもしろい！　とかいってられるけど…。　菜の花まで一ヶ月の間に「フロントアップをマスターせよ！」とオミ名人からのお言葉。わたしにとってあまりにも高度な指令を受けてしまってもー大変です。練習すれどもすれどもフロントタイヤはなかなか地面より離れてくれません。おやじクンに教えてもらいながらビデオを撮ってもらったけど、わたしがフロントタイヤを持ち上げようとするとき、ステップを前に蹴らないといけないのになぜかわたしの体はステップの上でジャンプしてしまう…。
おやじクン曰く「ん〜気持ちはわかるけど、それでは一生フロントは上がらない…」
ああ。わたしはどーすればいいの！

気をとりなおして基本中の基本。8の字を練習する。ああ！　ゆっくり走れない。ゆっくり走ろうとすると、バランスをくずしてシートに座ってしまう！　でもトラ車は座れないです〜！！

それでもわたしは全身筋肉痛になりながら、お尻にアザをつくりながらも、黙々と練習しました。
そんなわたしの姿をみておやじクンはビデオを撮りながら一生懸命励ましてくれます。
「がんばれ好太郎！　明日という字は明るい日と書くのだ！　どんなトンネルにも必ず出口はあるからな！！　夜明けのこない夜はナイゾ！！！」ん〜さすがおやじっ！　ものすごい励まし方デス！

ついに明日出発です。
天気予報は無情にも午後から雨マーク。わたしは生きて帰ってこれるのでしょうか…。
土曜日の朝サクラさんの車に拾ってもらい一路オミ名人宅へ向かいます。もうこの辺になるとわたしはまな板の上のコイ状態でした。不安というよりも「う〜はやく走られせろ！そして早く終わって楽ニシテクレ！！」って感じでした。
で、「自然のやどくすの木」にて最後の晩餐（？）イヤイヤ、夕飯が始まりました。参加者の半分以上が宿泊していて、ウワサには聞いてましたけど本当に平均年齢高いです。まわりはオジさんばっかりでした。んー別世界。エンデューロとは違いマス。
その後、オミ名人の部屋に行ってやはり酒盛りです。オミ名人がトライアルオジさんたちにエンデューロのスバラシサを布教しつつ宴会は盛り上がっていきます。しかし私はそれどころではないので早々に退散して翌日に備えました。オヤスミナサイ。

8：30よりスタート。私たちは第1組。オミ名人、スギサキさん、サクラさん、とわたしの4名です。
あ〜こんな緊張感はひさびさ！　スタートしてすぐにけもの道に突入、登りのつづら折れで当然のように片側はガケ。この辺からすでに私の記憶はだんだん途切れていきます。最初のつづら折れも何とか自力で登ったような助けてもらったような。いろんな絶叫の登りや下り。しかも登ったら向き変えてすぐ下るとか、絶叫で下るとすぐ曲がるとか、今までに経験したことのない道（あ〜ん、あれは道だったのでしょうか？）ばっかりでした。狭いし先はみえないし足つくところは無いし。あ〜こわかったです。本当にポチのみなさま、なんどもなんども助けていただきありがとうございました。

（ひみつ基地注：トライアル用語で女性は女王様、男性はポチと呼ばれる。当然女王様がヒーヒーしていたら、ポチは女王様を助けなければならない。わんわん！）

エンデューロってわりと、気合と度胸で行けちゃっちゃたりするけど、トライアルはテクニックがないと手も足も出ません。（手と足しかでないというか…）
いきなりトライアルってゆーのはむずかしいと思うけど、そこそこエンデューロやったり林道走りまわってるライダーなら、トライアルをやってみるとイイですよ！　普段セローとかで辛口ゲロアタックとかよく行ってますけど、それよりももっとスゴイところにトライアルバイクだと、行けるんですよね。（わたしはまだ行けないけど）
こりゃ辛くてたのしいワ！